あらすじ
飼い猫のちくわ(愛称ちく)と京都市の吉田山を散歩中、廃屋に入り込んだちくを追っていったら、偶然にも地下道を発見したオレ。進んでいくと、巨大な地底湖のある大空洞があり、なんとそこには潜水艦が。その潜水艦は日本初の原子力潜水艦「かみかぜ」で、舞鶴湾沖に発見されたレアアース鉱床を東亜共和国から守るため、総理から日本側調査船団の護衛を命じられる。数日後、「今日はあの船が来るよ」といきなり人語を喋り始めたちくに促され再び地底湖へ行くと、総理特命補佐の大泉さんにちくの不思議な能力が認められ舞鶴湾沖に同行する。ちくの力も借りて「かみかぜ」は東亜艦隊を航行不能にする。最後に乗組員と記念撮影をして別れたが、後日送られて来た写真の中のちくの目が光っていた。そしてその夜、ちくがまた言った。「今日はあの船が来るよ」と。
再びちくと一緒に地底湖に向かったオレは、低下した水位の中に謎のサンスクリット語が彫られた三角錐を発見する。オレたちよりも先に水位低下を把握していた「かみかぜ」は、潜水調査で水没した洞窟を発見、専門家によれば、この洞窟は地脈の結節点で、その地脈の乱れを防ぐために、三角錐は元々洞窟にあったはずだと言う。調査中に三角錐が振動をはじめ、それを見たちくの目も光りだす。ちくが三角錐の中に入ると、空洞が崩落しそうなほど振動が激しくなるが、水位が徐々に回復、三角錐は元の洞窟に移動を始める。そして空洞の崩落寸前に元の位置に納まり、振動も収束し、ちくを救出した。年末、大泉さんたちが訪ねて来て久しぶりの再会を喜んだが、東亜に不審な動きがあると言って帰っていった。
新年。日本各地の井戸などの水脈に異常が多発しているとニュースが伝えていたある日、大泉さんからの連絡で三度大空洞に向かうオレとちく。そこで東亜に買収された公安を捕え、「かみかぜ」の機密情報を狙っていたことを知る。大泉さんの作戦で東亜大使館に潜入したちくは、猫を生体センサーとして組込んだ最新鋭潜水艦による復讐計画の全貌を掴む。「かみかぜ」は再び舞鶴湾で敵の潜水艦と対決。米軍の協力も得て攻撃を防ぎ、猫の救出にも成功。猫は治療で元気を回復し、ちくには、はんぺんという名の白猫の弟分ができた。大泉さんは本格運用に移行した「かみかぜ」を離れたが、桜咲く春のある日、オレの家に行ってもいいかとのメールが来た。さて、今度はどんな冒険が待っているのやら!