あらすじ
過労死した。
月の残業時間は百二十時間。最後に有給を取ったのは三年前。
深夜二時、会社のデスクで倒れた俺の前に現れたのは——銀髪の美少女死神だった。
「書類ミスだ。お前はまだ死ぬべきではない」
まさかの追い返し宣告。
本来の寿命は八十二歳。あと四十八年は生きるはずだったらしい。
ただし、条件付きで。
「健康的な生活をしないと、正式に迎えに来る」
かくして、死神が監視役として俺の家に住み着いた。
名前はクロハ。死神第七課、回収担当。
見た目は十代後半の美少女。俺は三十四歳。
これ、倫理的にどうなんだ?
残業禁止。自炊必須。毎朝五時半起床でウォーキング。
定時になると会社まで迎えに来て、強制的に帰らされる。
「死んだら残業もできないぞ」
正論すぎて何も言えない。
問題は、同居生活のほうだった。
風呂上がりのクロハ。肩が出たワンピース。白い鎖骨。
「背中が届かない。洗ってくれ」——お前、今、裸だよな!?
「一緒に寝ればいい」——倫理! 俺の倫理どこいった!?
俺の服を着てブカブカになってる姿——かわいすぎるだろ……!
三十四歳社畜、理性との戦いの日々。
過労死より先に、心臓が壊れそうだ。
なぜ死神は、ここまで俺の世話を焼くのか。
「長生きした魂ほど、価値がある」——俺は養殖魚か何かか?
死神との奇妙な同居生活の果てに、待っているものとは——。
笑えて、ドキドキして、最後はちょっと温かくなる。
社畜×死神の、ちょっと変わったラブコメディ。