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冷徹で規律に厳しい騎士団長カイルは、ある選抜試験で平凡な騎士エレーナの才能を見抜き、周囲の反対を押し切り強引に直属部下へ指名する。遠征中の事故をきっかけに彼女への独占欲を露わにした彼は、“指導“と称して耳元での囁きや密着などの異常な接近戦を開始。同僚を遠ざけ、デスクを隣接させるなど外堀を埋めていく。戸惑うエレーナに対し、カイルは至近距離で額を合わせ、これが指導ではなく逃げ場のない“求愛“であることを宣告。二人の距離は、もはや影が一つに重なるほどに縮まっていく。
白い吐息は、みるみる凍りついた。 そのまま喉の空気は氷に変わり、私は窒息した。 ──ぶはっ!はぁ……はぁ。 喉を押さえたまましばらく固まる。 夢の残滓が、現実の空気と混ざっているようだった。 ……喉の奥に、少しだけ、氷の味がした。