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正義は、人を救うものだと思っていた。 だがその世界では、“疑い”だけで人が処刑される。 告発制度によって秩序は保たれ、犯罪は減少した。 ――だが代わりに、人は人を信じなくなった。 優しさは否定され、正しさは暴走し、 誰もが“正義”の名のもとに誰かを壊していく。 その中でカイは選ぶ。 仲間を救うか、名も知らぬ多数を救うか。 「助けられないんじゃない。選ばなかったんだ」 選択は、必ず誰かを見捨てる。 それでも彼は進む。 ――正しさではなく、“責任”を背負うために。 正しさは、止まらない構造の中で暴走する。