あらすじ
現代――人の消えた廃村に、
“灯が増える”という不可解な現象が報告される。
その調査のため、三人の異能者が派遣された。
不死身の青年・不知火(しらぬい)。
結界を操る少女・燐火(りんか)。
そして、人狼族の女・十(つなし)。
彼らは互いに役割を持ちながら、
数々の“境界の歪み”を処理してきた。
だが今回の廃村は、明らかに異質だった。
村に足を踏み入れた瞬間、現実と異界はすでに重なり合い、
“見えないはずのもの”が、確かにこちらを見ていた。
灯のように揺れるそれは、人の形をしている。
だが顔はなく、ただ“視線”だけが存在する。
やがて三人は知る。
この廃村は、すでに“完成している”と…。
これは、
名を持つ者が“名に喰われる”物語。
『不知火』が、本当の意味で灯るとき。
その村に、最後の夜が訪れる。