あらすじ
――その日、人類は「涙」を禁止された。
突如として現れた謎の少年、清水。
彼の感情が動くとき、空は割れ、神の怒りにも似た「絶望の豪雨(ジェネシス・レイン)」が世界を飲み込む。
降り止まない雨、沈みゆく列島。
平均海面の上昇は、すでに人類の生存限界を超えていた。
「僕が笑えば、世界は救われるっていうのか……?」
降りしきる雨の中、彼に突きつけられたのは、世界か、自分かという残酷な二択。
そこに現れたのは、国家最高機密機関の制服を身に纏った謎の少女、小林。
「清水、迷ってる暇はないわ。今すぐその折り畳み傘(レーヴァテイン)を展開して!」
炸裂する水飛沫、交差する想い。
いま、地球の存亡をかけた史上最大の「雨宿り」が幕を開ける!
超長編SFスペクタクル!!
――救いたければ、泣き喚け。
嘘です。
これは悲しむと雨が降ってしまう少年と、それを「ナメクジ男」と笑う少女の、少し不思議(SF)だけれど、どこにでもある雨宿りのお話です。