あらすじ
仲間に囮にされ、瀕死のまま森に捨てられた“役立たず”の冒険者リース。
生まれてから誰にも期待されず、何をしても笑われ、
冒険者になっても荷物持ちとして利用されただけだった。
「……死にたくない。母さんのところに帰りたい……」
最期の瞬間に漏れたその願いを、
聞きつけた者がいた。
彼を救ったのは、見知らぬ孤独な冒険者。
かつて仲間に裏切られ、同じように捨てられた過去を持つ男だった。
「俺は……お前を見捨てたくなかった」
孤独が孤独を救い、
二人は命がけで森を抜ける。
そしてリースは、生きて母の元へ帰る。
「おかえり」と泣きながら抱きしめられた瞬間、
初めて“生きていてよかった”と思えた。
これは、
誰にも必要とされなかった男が、
たった一人の善意に救われ、
帰る場所を取り戻す物語。