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歴代の史書において、何進は常に「決断力に欠ける市井の肉屋上がり」として冷笑的に描かれてきた。しかし、その評価は、後に歴史の筆を握った知識人階級(士大夫)による偏向を孕んでいる。 彼は単なる無能ゆえに滅びたのではない。何進の真の悲劇は、外戚という地位にありながら「確固たる自己の権力基盤」を一切持たず、相反する二つの巨大な勢力(権威と実務)に過剰に依存し、その重圧に耐えきれず圧死した「空洞の権力者」であったという点にある。