あらすじ
ぼくは君の夢でしか、君を救えない。
目覚めたら全部なかったことになる世界で、何度でも手を伸ばす。
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転入生・綾瀬灯真は、他人の夢に落ちる体質――“夢渡り”。クラスの優等生・水城ひかりが突然の不登校に。ひかりの悪夢に潜った灯真は、目覚めるたびに「彼女から自分の記憶が消えていく」呪いを知る。現実では関係が薄れ、夢では距離が縮まる逆行。夢の怪物“編集者(エディター)”に挑みながら、26回の目覚めで積み上げた“覚えていてほしかった瞬間”だけを武器に、灯真は“覚醒負債”と“夢税”の真実に迫る。
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綾瀬 灯真(あやせ とうま):夢渡り体質。観察眼と即興の嘘が武器。弱さも認めるタイプ。
水城 ひかり:成績トップ。失眠と解離傾向。夢の中では“記憶の家”を管理する管理人役。
柊 結衣:放送部。現実では灯真の唯一の協力者。夢では“ナレーター”として世界に字幕を落とす。
不知火(しらぬい):夢庁・編集課の若手。効率の鬼。やがて灯真に揺さぶられる対立軸。
“編集者”:個別の夢に現れる怪物。姿形はその人の“消したいもの”の集合。