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映像作家として挫折し、全てを捨てて逃げ出した朝陽が辿り着いたのは、昔ながらの港町。 そこで待っていたのは、忘れるはずもない、大学時代の親友・湊との再会だった。 かつて共に創作を語り合った彼は、小説家の夢を捨て、今はひっそりと古書店を営んでいた。 その瞳に宿る、諦めと、かすかな光。 ——俺は、こいつを撮りたい。 枯れたはずの情熱が、再びその身を焦がす。 湊の孤独な横顔に、朝陽は再びカメラを構える。 だが、ファインダーが暴いたのは、美しい友情物語ではなかった。 『俺の夢を壊したのは、お前だ』 嵐の夜、突きつけられる衝撃の真実。 傷つけ、傷つけられた二人が、それでも互いを求めずにはいられないのはなぜか。 そして、朝陽が犯した取り返しのつかない過ちとは? これは、二人の男の"後悔"と"希望"の、切なくも美しい再生の記録。 ※修正等は予告なく随時行っていきます。ご了承ください。 カクヨムでも投稿しております。
眠れない夜にだけ現れる、不思議な「水槽食堂」。 深夜一時半、家族が眠るベッドを抜け出した私は、ふとその扉を開いた。 壁一面の水槽を泳ぐのは、私の心。 黒い棘を持つ魚──十年以上抱え続けた「後悔」。 そしてその影でひっそりと輝く、黄金色の小さな魚──かつての友への「感謝」。 無邪気な言葉に傷つき、逃げるように絶縁した過去。 忘れたかったのに、忘れられない想い。 トラ猫のマスターが差し出した“甘くて少し塩味のあるショコラ”とともに、 私はようやく知る。 後悔と記憶は、敵同士ではなく、寄り添って泳げるのだと──。 胸のつかえが、すうっと溶けていく深夜の癒やし物語。