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人の中には、生まれながらにして霊力を備えている者がいる。それは古の鬼の血を引くためとも伝えられ、そういった者たちは鬼人と呼ばれている。 鬼人の中でも高貴なる者たちは鬼族とも言い、稜穂帝国はその鬼族によって統治されていた。 そんななか、没落商家の娘、藤澤百花(16歳)は競売にかけられ、それを金貨百万枚という大金で買ったのは、帝国六家のうちの暁陽家の若き当主、新樹。彼は百花より3歳も年下で、華奢な体躯の少年だった。 新樹はどうしても百花を手に入れる必要があったのだ。 それから二年、暁陽家で女中として働いていた百花は18歳になっていた――。 ※某サイトの短編コン用の作品です。 ※他サイトにも投稿
そこは、蒸気と霧が漂う街だった。 栄華を誇る都と、その外れにある境の街。さらにその奥には、花と呼ばれる見目麗しい男女が、その芸と香りでもって人を楽しませる夜の街…花街があった。 その花街は春を売るわけではない。あくまでも自らの知識や芸に誇りを持つ気高い花たちが咲き誇り、暗い夜を僅かにでも彩るためにある…そんな街であった。 そんな街で生まれたロイドは、ある日突然花街を捨て、都の一等地に居を構える屋敷の下男として働くようになる。 そんな日々が長く続いたある日、ロイドがお嬢様に言いつけられた仕事は、不思議な煙草屋を探すこと…。 しかし、ようやく辿り着いたそこは煙草屋ではなく、夜香堂と呼ばれる香房であった。そこの双子の店主、ルネとアイーザに出会い、ロイドは自分の本当の姿を知り、やがて、アイーザとの愛に落ちていく───