あらすじ
辺境の村で育った少女フィーナは、
幼い頃、制御できない光の魔法を暴走させ、
大切な故郷を失いかけたことがあった。
その光を静かに鎮めたのは、
闇の魔法を操る、ルークと名乗る少年。
彼は「もう大丈夫だ」と告げて去っていった。
数年後。
特待生としてアルカナ魔法学院に入学したフィーナは、
そこで一人の少年と出会う。
闇魔法と《制御》を司る名門アストレイド家の嫡男、
天才令息ルークラン・アストレイド。
冷静で完璧、誰にも踏み込ませない彼は、
なぜかフィーナの光にだけ反応する。
「君を制御するのが僕の役目だ」
暴走しやすい彼女の光は、
彼の闇に触れると、不思議なほど穏やかになる。
それを理由に、ルークランは彼女の傍を離れなくなっていく。
だが、その光は学院の常識に収まるものではなかった。
そして彼の闇もまた、ただの才能ではない。
世界の歪みが、静かに広がり始める中、
理性で感情を抑えてきた闇の天才と、
誰かを救うために光を振るおうとする少女は、
やがて、互いを“制御する”だけではいられなくなる。
――制御とは、縛ることではない。
――離さないと決めることだ。
これは、
暴走する光と、それを離さない闇が、
やがて世界と運命を取り戻していく物語。
**カクヨム様にも掲載しています**