あらすじ
輝朗は観測室に倒れた敦史を前に、胸の奥で再び“獣”が目を覚ますのを感じていた。
敦史が密かに解明した星暦盤の呪式――その最終頁には、敦史が密かに書き上げた四つの呪式と、誰も知らぬ“終焉の印”が刻まれていた。
敦史は自らを器とし、獣を破壊する「崩滅式」と、封じる「永封式」を輝朗へ託していた。
輝朗は覚悟を決め、二重の崩滅式を発動。観測室は白光と黒影が渦巻く異界と化し、獣は影の塊へと崩れ落ちていく。
だが獣は嗤う――「共に燃え尽きるぞ」。
それでも輝朗は最後の封印式を描き、星暦盤ごと火へ投じた。
「記憶は奪うものじゃない。守るものだ」
炎に呑まれゆく中、彼は敦史の幸せだけを願い、白い光の中で消えていく。
暖炉の前で、倒れた敦史の前に現れたのは、失踪していた助教授・野口だった。焼け焦げた星暦盤を拾い上げ、狂気の笑みと共に告げる。
「星は俺を選んだ」物語は最終話へと突き進む。