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地球はゆっくりと太陽へと落ちている。 昼は伸び、夜は消え、影のない世界で、生徒たちは放送室に籠もり、最後の放送を続けていた。 「誰か、聞いてますか?」 返事はない。 けれど、放送部の少女・ハルは、誰かがまだどこかで聞いていると信じて、マイクの前に座る。 ――空に溶ける音の、その先に、人の声があると信じて。