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「泥棒猫さん」 生活苦から窃盗の罪に手を染めた梅芽(うめ)を涼やかな声が呼び止める。 喫茶店の女給の仕事中に盗んでしまった金剛石の首飾り。 その持ち主である美しき令嬢・ファロルに連れ去られた先は、白百合が咲き乱れる巨大な温室だった。 逃げ場を塞ぐのは、濃厚な百合の香りと……ファロルの熱い指先。 「私が貴女を買ってあげるわ。――その代わり、私の飼い猫になりなさい」 憲兵に差し出される恐怖の先で待っていたのは、慈愛の形をした無慈悲な救済。 其れは――純潔な女学生が『飼い猫』へ堕とされる、白昼の密やかな記録。 ※メリーバッドエンドではありますが、雰囲気は超甘々の百合です。安心してお読みください。 ※百合の微エロ表現があります。苦手な方はご注意ください。 ※「カクヨム」「Caita」にも投稿しています
昭和12年 袴姿の春香が営むカフェに1組の親子がやって来た。母親の真澄と娘の明美だ。春香は「ごきげんよう」と挨拶をする。それは春香が卒業し、明美が入学した清花女学校の挨拶だった。 真澄は春香に見覚えがあった。女学生時代真澄は春香が慕う憧れのお姉様であった。