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『ずっと、そばにいてくれたの?』 世界に三本しか無い精霊樹のある三国では、治癒魔法を使える魔法使いがいます。 魔法の無い国から父と母の病気を治療するために共に旅をしてきた少女エルミアが、たどり着いた魔法のある王国で厄介ごとに巻き込まれたりしながら、やがて精霊樹の森で可憐な妖精と出会い生きる道を決めるまでのお話。 未知の部分が多い魔法に翻弄される人々。どこからともなく現れて人に取り憑く魔物。謎の怪物。精霊と人々の祈り。豊かでそして危うい王国の、つかの間の平穏の時代を描きます。 ※この作品に登場する魔法の設定や国や人物や宗教などは現実と無関係のファンタジーです。 ※『紫の瞳の人魚』のスピンオフで、数千年前の物語です。単体で読めます。 ※ep.1にだけ挿し絵があります(人は描いていません)。
ヴァリエール公爵家の令嬢エレオノーラは、歩けぬ脚を持ち、極彩色のステンドグラスに囲まれた円塔「鳥籠の間」に幽閉されていた。父公爵の歪んだ愛という名の檻の中で、彼女はただ朽ちていくのを待つ剥製のような存在だった。 そんな彼女の前に現れたのは、胸に忌まわしい「鉄の釘」を打ち込まれ、飛ぶ力を失った妖精の王・フィオ。 似た者同士の二人は、やがて禁忌の契約を結ぶ。 外の世界へ行く代償は、彼女の「脚」と、これまでの「記憶」のすべて。 しかし、逃亡を阻む父公爵は、娘を永遠に私物化するため、総金属製の呪われた「聖鉄のドレス」を彼女に着せ、床へと縫い付けてしまう。 妖精を焼き切る鉄の重圧、消えゆく意識。 エレオノーラが最期に差し出したのは、フィオを愛したという「心のすべて」だった。 冬の終わり、世界を浄化する「銀の雪解け」の光の中で、二人が辿り着くのは救済か、それとも幸福な破滅か。 記憶を失った少女と、彼女の愛を喰らって生き延びた妖精。 喪失から始まる、幻想的な逃避譚。