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本所の片隅に、夫婦神を祀る小さな社がある。この由来を紐解けば、ひとりの男の名が浮かぶ。 常州浪人、巾木宗介。 本所は方相長屋に籍を置き、縁切り宗介、或いは悪縁斬りとして知られる剣士である。 佩刀を号して、おから村正。 縁切りとは人妖いずれへも絡みつく因縁を、この愛刀を以て斬り払う仕業を言った。 これは妖魅に関わり怪事へ携わった彼が、そうなるまでの物語。