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「イザベラ! お前との婚約は、今日をもって……」 「パパ……本当に、ママとお別れしちゃうの?」 「へっ……?」 いつの間にかアランのすぐ隣に、彼の上着の袖を小さな手でちょんとつまみ、大きな目に涙を湛え、震えた声で問いかける男の子の姿があった。パパと呼ばれたアラン第一王子は気の抜けた返事をした後、石像のように固まっている。 卒業パーティーの会場は瞬く間に蜂の巣をつついたような騒ぎになった。