あらすじ
主人公、牧添 亮介(まきぞえ りょうすけ)は、将来の夢もなく就職活動に悩むごく普通の大学生。しかし、近所の子育て支援センターで見る、子どもの屈託のない笑顔と、それに癒やされる親たちの姿に漠然とした憧れを抱いていた。彼は「子どもの笑顔には大人を元気にする力がある」と感じ、「俺も子どもの頃に戻りたい」と願うのだった。
ある日、亮介は横断歩道で車に轢かれそうになった女の子を咄嗟に突き飛ばし、命がけで救う。その直後、凄まじい光に包まれ意識を失う。
次に目を覚ますと、そこは木の温もりに満ちた見知らぬ場所だった。受付には【子育てひろば『ぴよぴよの森』】の看板。そこで、ベテラン支援員の雨宮 常子(あまみや つねこ)と出会う。
常子は、亮介が「命を賭して子どもを守ろうとした強い心」に選ばれたこと、そしてここは異世界であることを告げる。さらに、彼女自身も現世から来たことを明かし、人手不足のため、亮介に子育て支援員として手伝ってほしいと依頼する。
帰還方法がないことを知り、亮介は仕方なく業務説明を聞くことに。
亮介は、子ども相手よりも苦手な「親の相手」がメインであることにさらなる戸惑いを覚える。
そんな中、施設のドアが開き、新たな利用者がやってくる。それは、硬質な鱗と角を持つ親と、小さな翼が生えた子どもの、ドラゴンの親子だった。
亮介は心の中で戦慄し、思わず(これが、ほんとのモンスターペアレント?!)とツッコミを入れる。
こうして、戸惑いと反発を抱えた元大学生・牧添亮介の、異世界でのほのぼの子育て支援員生活が幕を開ける。