あらすじ
書記見習いの少女アリア・コーデンは、迷宮の奥で奇妙な石板を発見する。
それは、感情と声に反応して“文字が変化する”未知の言語だった。
やがて彼女は知る。
この石板には、三千年前に滅びた「言語文明」の最後の語り部――ネフェルが宿っていることを。
かつて世界は、「語ることで現実を変える力」によって支えられていた。
だがその力は制御を失い、文明は自らを滅ぼした。
ネフェルは問いを残す。
――この力を消し去るか、それとも世界に分け与えるか。
選択を託されたアリアは、仲間たちとの対話と葛藤の中で決断する。
それは、言葉を恐れながらも、なお“語ること”を手放さない未来だった。
言葉は世界を壊す。
だが同時に、誰かへ届く唯一の手段でもある。
これは、言葉の力に向き合い、
“語ることの意味”を選び取る少女の物語。