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「孫劉同盟」は対等ではなかった。本稿は正史を精読し、初期同盟の実態を「名分と実力の相克」という全く新しい視座から解体する。 正当な執政権(名分)を持つ劉備に対し、法的根拠を欠く孫権は「荊州貸与」の詭弁と「孫夫人の下嫁(武装監視)」によって、彼を麾下軍閥として幽閉した。しかし、劉備が益州という実力を得たことでこの隷属体制は崩壊し、三国鼎立を決定づける歴史的激突へと至る。 さらに「もし劉琦が長命であれば孫呉は成立せず、歴史は南北朝へ直行していた」というIF(思考実験)も提示。これまでの三国志観を根本から覆す野心的な論考である。