あらすじ
栗花落紬。大学院でAI研究を志す才媛。
慈愛深い家族に囲まれ、未来ある彼女の人生は、ある日突然——
他人の逆恨みによる刺殺で終わりを迎える。
死の瞬間、世界は停止し、十九柱の古代・神話・情報の神々が紬の魂を選別した。
理不尽に奪われた生命こそ、正義と調律の器にふさわしいと。
紬は“神罰”を刻まれ、異世界の王女メアリーとして目覚める。
しかしその力は本人の意思を超えて発動し、
腐敗した議会、暴走する教会、裏切り者の軍人を容赦なく裁いていく。
国は変容し、宗教は崩壊し、周辺諸国は恐怖に震える。
メアリー自身は神罰を止めたいと願うが、
魂の深層に宿る紬の痛みが、世界を守るために“危険因子の排除”を続ける。
そして彼女の最愛の妹、クラリスとの絆が歪み始める。
姉を救いたい妹。妹を守りたい姉。
しかし、十九柱の干渉と誤解は二人を引き裂き、やがて国を二分する断絶へと進む。
神罰国家の成立、宗教戦争、外交崩壊、そして世界改律へ。
姉妹の選択こそが、世界の書き換えを決定づける。
重厚ダークファンタジーの極点——
《神罰律導の王女メアリー ―十九柱の黙示録―》、ここに開幕。