ページ:1(1件表示) / タグ一覧へ
朝四時に起きて、父と歩いている。 定年退職した父は、いまも会社の話をする。 「定時で帰る奴は非常識だ」と言いながら。 私は、今期で契約満了になる。 働けないことは、甘えなのか。 薬は、本当に「麻薬」と同じなのか。 父の怒りの奥にあるものは、何なのか。 夜と朝の境目を歩きながら、私たちは同じ「怖さ」を抱えていることを知る。 静かな住宅街で交わされる、家族の会話の物語。