あらすじ
公爵令嬢グレイシア・モルヴェンは、幼い頃から「正しいことしか言わないから怖い」と言われてきた。
王太子の婚約者となってからも、甘さと曖昧さで周囲を腐らせていく第1王子アストルを支え、場を整え、火種を消し続けてきたが、やがて第2王子の婚約者である聖女フェミナが、平然と第1王子へ距離を詰め始める。
そして夜会の場で、グレイシアは“悪役令嬢”として断罪されることになるが――そこで明らかになるのは、誰が本当に場を回し、誰がただ気分よく上に立っていただけだったのか、という現実だった。
これは、断罪で終わるはずだった公爵令嬢が、正しさゆえに嫌われた先で、置かれるべき場所へ置き直されていく話。