あらすじ
「説明しよう!! 僕たちの活動に、人為的な『境界線』など存在しない!」
静岡県富士市。廃部が決定した『総合部』の部長・松風智也は、地理学と静岡を愛しすぎるガチ陰キャ。
冷徹な生徒会長・一条蓮から予算を全カットされた彼は、元写真部の秋山、佐野そして、元料理部の転校生・田中紬と共に、自腹・徒歩・おにぎりという極限の「自由」を選び取る。
舞台は富士、富士宮、沼津、そして山梨、神奈川、静岡県全域へ。
完璧超人な一条に「非効率なゴミ」と蔑まれ、圧倒的な格差に打ちのめされても、松風と紬は二人きりの調査(という名のデート)を重ね、自分たちの足で世界の繋がりを証明していく。
「一条先輩。あなたのデータには、このおにぎりの味も、僕たちが歩いた軌跡も載っていないで」
これは、不器用な二人が地べたを這いずり回りながら、最後には最高のハッピーエンドを掴み取るまでの、泥臭くて甘酸っぱい広域踏査グラフィティ。