あらすじ
伯爵家次男・レオンは、優秀で冷静な令息として知られているが、家では父からの虐待を受け、その傷を誰にも見せずに生きていた。
学園で同室となったのは、隣国にルーツを持ち、語学に秀でた少年フィン。穏やかで努力家の彼は、距離を置くレオンに拒まれながらも、少しずつ寄り添っていく。
冷たい態度の裏に隠された孤独、期待されることへの恐怖。
フィンは古語の勉強を重ね、レオンの大切な本を読み解こうと努力し、その姿が彼の心を揺らしていく。
すれ違いと沈黙の日々を越え、共に過ごす時間の中で芽生える信頼。
これは、閉ざされた心を持つ少年と、寄り添うことを諦めなかった少年が、友情から静かな愛へと歩み出す物語。