あらすじ
「ひゃっほー! 魔物発見! 撃っていいよね! ファイアー!」
「ダメに決まってんだろ!? あっちは荘園の……やっちまった!?」
魔物が跋扈し異能者が支配するようになった日本で、俺は下層民だった。
――強力すぎる炎の異能を、制御してくれる相棒に出会うまでは。
「自己紹介します! わたしは絶界ねね! 今日から相棒だね! 魔物も賞金首もガンガン焼いていこう!」
底抜けに明るく、けれど狂気を秘めて、そして――
『管』を伸ばして俺の炎を導き、容赦なくぶつける。
「待てって! そっちへ管を伸ばすな! 炎を流すなああああ!!」
ひとつの県を実効支配していた異能者組織に殴り込み、
拠点も財産もすべてを焼き払う。
しかもこいつ、勝手に通信を開いては――
「日本中のみなさーん! うちの相棒、すっごく強いですよー!」
……やめろ。ほんとにやめろ。
結果、賞金首認定。しかも賞金は桁がおかしい。
異能者にも警察にも狙われ、
逃げるほどに戦闘が増えて、気づけば県ごと『消した』扱いになっていた。
「大丈夫だよ! このまま全部倒せば全国制覇でぜんぶ解決だよ!」
「解決の定義がおかしいんだよ!!」
バ火力の俺と、それを好き放題使う狂犬ねね。
最強のコンビになった俺たち――
日本争奪戦のど真ん中から、
降りられなくなったんだが。