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恋人のみちるの様子がおかしい事を心配していた中津滋は、みちるが妊娠したのではないかと思いいたる。 父親になる覚悟を固め、明日プロポーズをしようと心に決めて帰宅途中――見た事の無い光を見つけて触れると異世界にいた。 そこで滋は「アベル王子の現身」と信じ込まれ、「元の世界に帰りたくば大森林に行け」と言われる。 大森林は普通の人間なら足を踏み入れた途端、死んでしまうほど危険な場所だ。 多少は身を守れるようになれと、ハンターのアーノン、パージ親子に預けられる。 「そんな事をしている時間はないのに――」 それでもシゲルは、みちるのために歯を食いしばって修行にいそしみ、大森林にいると言われるアベル王子の魂を目指す。 ※世界線は【侯爵家の婚約者】の続編にあたりますが、読まなくても大丈夫です。 前作→https://ncode.syosetu.com/n2179lk/
世界は今、 「動物を守れ」という綺麗な言葉で、 貧しい人間から “最後のぬくもり” を奪い始めている。 フランスでは、生体販売禁止と厳しすぎる飼育条件。 アメリカでは、ホームレスから犬を取り上げる条例。 インドとインドネシアでは、狂犬病で毎年多くの人が死に、 東京ではタワマンと物価高で、 ワクチン代すら「贅沢」になっていく。 語り手は、一匹の犬。 江戸の生類憐れみの令から令和のSNS炎上まで、 何度も繰り返される「正義」の暴走を見てきた吾輩は、 読者にナイフみたいな質問を突きつける。 「貧乏人は、犬と一緒に幸せになっちゃいけないんですか?」 これは、 “ぬくもり” を守るか、それとも捨てるかを問う物語。 生き地獄みたいな時代を生きる、 すべての若い読者への、最後のラブレター。