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扉は常に閉じている。 村の中央に扉が配置され、前を通るたび同じ距離で立ち止まる痕が残る。 ある夜、扉の前で人が眠り、朝も配置は変わらない。
広場に一枚だけ置かれ、誰が立っても像は即座に現れず、動きだけが後から残る。例外なく配置され、触れられず、動かない時間が増えていく。
手の中に何もない。動く人がいる。止まる人がいる。 家の前を通る。足音が減る。中央で鐘が鳴る。 音が合わない。作業が続く。終わった形だけ残る。 手は開かない。鐘は黙る。