あらすじ
公爵令嬢、レティシア・マリラズネルは部屋の片付けが嫌いだ。
いや、それどころか、家事全般全て無理だ。
部屋を片付けようとすれば大好きな本で作ったタワーに埋もれ、料理をしようと包丁を握ったならば指が切れ、火を付けたなら真っ黒になり、洗濯をしようとすると泡に埋もれ更にはびしょびしょになるし、刺繍は自分の指を指す健康法だと考え出す始末である。
社交界の女としての一種のステータスである『家事』ができないが、仕事はずば抜けている彼女はいわゆる『仕事廃人』というやつで、社交界では
『廃人令嬢』
と言われている。
一方、ラピスラズリ王国第十王子、カイル・デイ・ラピスラズリは、前王の女好きにより使用人との間に生まれた卑しい身分の子、と言われていたため、母と下町で密かに暮らしていたため、家事がすごく得意。
社交界では
『スパダリ王子』
と呼ばれている。
こんな正反対な二人が婚約し、王都には、また新しい風が吹きこむ。
まあ、レティシアがカイルに怒られるギャグと言っても過言ではないが。
これは、大好きな本に埋もれて仕事をひたすらして生きていきたい廃人令嬢と、オカンタイプのスパダリ婚約者様に家事を教え込まれ、片付けをしろと怒られる、要はお家大戦争である。
カイルの怒声が今日も公爵家に響く…