あらすじ
東海道を舞台に、三つの名家に生まれた若き弓取たちがいた。
駿河の今川氏真、相模の北条氏規、そして三河の竹千代。
戦乱のただ中で偶然に出会った三人は、誰にも知られぬ小さな誓いを交わす。
武の世にあって武に向かず、
家の期待と運命に翻弄されながらも、
それぞれの道で“生き残る”ことを選んだ少年たち。
やがて時代は大きく動き、
三家は栄華と滅亡の波に呑まれていく。
しかし、歴史の表には記されぬ裏側で、
三人の絆は静かに、確かに息づいていた。
これは、東海道を駆け抜けた三人の弓取たちが、
互いを支え、時に離れ、時に救い合いながら、
戦国という荒波を生き抜いた物語である。