あらすじ
現代日本・地方都市「川北」を舞台に、警察捜査と日本史・神仏・転生が交錯する長編伝奇サスペンス。
物語は、警察官たちが追う謎の組織「行真会」と、東南アジアで内戦を引き起こす新興宗教組織「プラーナ・ペイチャック」の捜査から始まる。捜査の中で、麻薬と暗示によって人間の意識を操作する手法、そして両組織の背後に“異常な因縁”が存在することが明らかになっていく。
刑事・**羽間堅信**は、捜査を進めるうちに自らの血筋と過去に隠された秘密に直面する。一方、同僚の**大山鷹一郎**と**白水かおる**、僧形の協力者**山高梅良**もまた、現代人として生きながら、鎌倉時代の英傑――源頼朝、北条政子、安達盛長らの魂を宿す存在であることが明らかになる。
やがて事件の黒幕として浮かび上がるのは、怨念と策謀に満ちた**後白河法皇**の魂。その背後には、古代より続く悪しき存在「蛇骨」があり、阿修羅・夜叉・金剛力士といった神仏的存在を巻き込み、現代と過去、国内と海外を横断する戦いへと発展していく。
クライマックスでは、後白河の執念が現代に蘇り、世界規模の破滅すら招きかねない事態となる。羽間は自らの中に眠る武将・佐々木盛綱の力を覚醒させ、仲間たちと共に神仏の力を結集。壮絶な魂の戦いの末、後白河と蛇骨の因果は断ち切られる。
戦いの代償として、多くの魂が浄化され、失われる者もいた。羽間は最愛の人との別れを経て再び現代に戻り、事件は「説明可能な現実」として処理される。しかし、裏では神仏と人の因果は完全には終わっていないことが示唆される。
物語は、日常へ戻った警察官たちの姿と、新たな因縁の予兆を残しながら幕を閉じる。