あらすじ
【執行官シリーズ二作目】
今日も声高に悪徳令嬢と呼ばれる者の声が響き渡る。
思い通りに事を進められると、信じ切って誰かを嗤う。
――契約執行人の私には、もう見慣れた光景だ。
世界のルールに従い、契約魔術を司る役人――それが私。
従僕契約を結ぼうとした貴族の娘と、それを拒否出来なかった令嬢。
だが契約とは、決められた物を渡し合わなければならない。
双方に見合う勝ちを見いだせなければ、契約不履行となる。
等しく罰を受ける理由は、誰にも他言が許されない。
悪徳に踏み込むにしても、矜持は持たなければいけない。
世界は――そういうルールで、成り立っている。