あらすじ
授かったロールは「農民」。
戦いの才も、魔法の素質も持たない──この世界で最も弱いと嘲られる存在。
それでも私は、冒険への憧れと、この世界に眠る謎に惹かれて、ひとり旅立つ決意をする。
旅の途中で出会うのは、どこか欠けていて、どこか愛おしい仲間たち。
奇妙な病を抱える銀髪の少女。倒した魔物を料理へと変えてしまう男。
大空を渡る船長。豪胆な鬼人族。
彼らが、農民の私にもできることがあると気付かせてくれた。
寄せ集めのような一行は、やがて世界の深い闇へと踏み込んでいく。
そして旅の果てで待っていたのは、裏切りだった。
──それでも、私は前を向く。
諦めなかった先に、仲間を守れる力があった。
そして──
私たちだからこそ辿り着ける、誰も知らない真実がある。