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工業街口駅(こうぎょうがいこうえき)前のスターバックスで働く澪(みお)は、週末になると必ずバーの目の前の席に座るその人を見かける。 ラベルを貼らないつもりで居たのに、同じ音、同じ席、同じ言葉が、少しずつ澪の呼吸を変えて行く。
想い人を遠くから見つめ続けるだけの存在――まるで「影」のような私。 想いを伝えることも、隣に立つこともできないまま、ただその笑顔を見守り続けていた。 届くことのない感情と、静かに積もっていく想い。 それでも私は、今日も同じ場所から彼女を見ている。 報われない想いの儚さを描いた、静かな短編。 届かない想いを描いた短編です。