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彼が部屋を出て行ってからもう三日。 掃除好きだった彼のいない部屋は、脱ぎ捨てた服とインスタントラーメンの袋に埋もれている。 料理好きだった「私」は何も作る気が起きず、毎食がラーメンになった。 湯を沸かす音、青と赤が混じる炎、湯気の向こうの幻。 小さな出来事のすべてが、彼と過ごした時間の残響となって胸を刺す。 「思い出が消えるのには、三分じゃ足りない」 彼女は今日も、三分間だけ彼を思い出す――