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トントントン。 タンタンタン。 枕の奥から聞こえてくる祭囃子。
監視カメラをハッキングして遊んでいた比呂子は、廃病院の映像の中で、ひとり泣き崩れる少女を見つける。 少女は「知らない男に連れてこられた」「外へ出られない」と訴えるが、映像に映るのは鍵のかかった病室と不気味な廊下だけ――。 声をかけながら脱出を手助けするうちに、カメラの向こうに映る“何か”がこちらを認識していると気づく。 しかも少女の名を検索すると、それは数年後に遺体で発見された行方不明事件の被害者だった。 これは過去の映像か、それとも別の世界か。 助けられるのか、関わってはいけないものなのか――。 監視カメラ越しに交錯する救いと怪異、脱出ホラー短編。