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竜と人が争い続ける白銀の王国アルシエル。 治癒士リヴィア・スノウレイは、空槍騎士を父に持つ貴族の娘として生まれた。 本当は槍を握り、戦場に立つことに憧れていた。 けれど母の最期の願いにより、彼女は“癒す側”として生きる道を選ばされる。 命を削って他者を救う治癒の力。 それは尊い行為であると同時に、静かに人を壊していくものだった。 やがてリヴィアは、自分が「誰かのために生き続ける役割」そのものになっていたことに気づかないまま、 蒼天戦域――竜と人の境界線へと送られる。 これは、 “自己犠牲を美徳としきれない女性”が、 壊れたまま生き残り、 それでも「自分の人生を選び直す」までの物語。
この世界には、 「選ばなかった者」だけが得る力が存在する。 自分の本心から目を背け、 真実を知りながら決断を先延ばしにした人間―― 彼らは“ヴェールド”と呼ばれ、 世界の均衡を保つために利用されてきた。 青年・レン・アオキは、その一人だった。 争いの現場で真実を証言せず、 ただ沈黙を選んだ瞬間、 彼の力は目を覚ます。 それは、 出来事の「結末」だけを保留にする力。 秩序を守る組織《レジスター》に迎え入れられ、 レンは「正しい力」として使われていくが、 その代償として、 彼自身の人生は少しずつ前に進まなくなっていく。 やがて彼は、 力を失いながらも真実を受け入れた少女・リナと出会い、 この世界を支配する “二つの嘘を信じ続ける存在”―― 《力の建築士》の存在を知る。 これは、 選ばなかった者が、最後に選ぶ物語。