あらすじ
シンは、生まれてから一度も運に恵まれたことがなかった。
十五歳の彼は、虐待しかない家に閉じ込められていた。
学校でも、教師たちは何も見て見ぬふりをし、
クラスメイトたちは彼をまるでゴミのように扱った。
シンは思っていた。
これ以上ひどい人生なんて、きっと存在しないだろう、と。
――死ぬまでは。
再び目を開けたとき、
シンは自分がさらに最悪な場所に転生していることに気づく。
そこは――地獄だった。
そこでは、人間の魂などただの商品に過ぎない。
売買され、「ヘルズ・ゲーマー」と呼ばれる残酷なゲームの中で
“アバター”として使われる存在だった。
そのゲームでは、悪魔がプレイヤー。
人間は駒にすぎない。
契約を結ぶことで、悪魔は人間をアバターとして使い、
残酷な戦いに挑む。
勝者は富と名声を手にし、
さらには魔王に認められることさえある。
弱く、青白く、
「欠陥の魂」とまで呼ばれたシンは、
ほとんど価値のない値段で売られてしまう。
その買い手は――
金を稼ぎ、領地を救うことを夢見る
没落した若き悪魔貴族の少女だった。