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21歳の雪村深月は、自ら命を絶とうとした「12月24日」から抜け出せない。無限に繰り返すループの中で、彼女は唯一、自分の「絶望の変化」を覚えている隣人・冬木湊と出会う。感情が凍り付いたという湊に導かれ、深月はループの中で毎日同じ行動を繰り返す人々──妻に本を買う中年男性、別れを恐れて喧嘩するカップルなど──の小さな物語を「見て」いく。それは、彼らが単なるNPCではないこと、そして彼らの生きる営みの裏側にある切なさや温かさに気づく旅だった。やがて明かされる真実。このループは現実世界の“瀕死の淵”で紡がれた、二人だけの心理的緩衝帯だった。12年前の同じ日に家族を失った湊が、深月を待ち続けていた場所。全てを知った深月は、この安らかな“永夜”に留まるか、痛みも希望もある現実に戻るか、最終的な選択を迫られる。これは、孤独な魂がもう一人の孤独な魂に救われ、世界を愛し直すための物語である。
主人公のペディラム(最初の方は名前は出ていません)は「意識世界」というものに気づいて度々入るようになります。あるときその中で人を見つけて⋯