あらすじ
ローデリア王国随一の富豪ブラバント伯爵家の令嬢アレクサンドラは、社交界デビュー後すぐに社交界の花となった。だが素顔の彼女は堅苦しいマナーや建前の社交が苦手で、朗らかで絵を愛していた。そんな貴族令嬢らしくない彼女に母や兄は渋い顔をしたが、父親は彼女を溺愛していた。
アレクサンドラは、高級保養地ヒームに向かった時に美術商フリードヘルムと没落寸前のツヴェルガー公爵ライナーに偶然出会い、親切なライナーに一目ぼれする。彼女は父のお膳立てでライナーと結婚し、実家の財力で公爵家を救うが、ライナーや彼の母と妹は裏では彼女の父を恨んでおり、白い結婚となる。その上、ライナーの元婚約者の家が没落すると、彼は元婚約者を同じ敷地の別邸に住まわせ、2人の関係が社交界でまことしやかに噂された。
結婚から2年後、アレクサンドラの父が急死して伯爵家からの毎月の援助がなくなり、再興途上の公爵家は再び危機に陥る。アレクサンドラは秘密裡に美術品のオークションに手を出して大損しそうになるが、偶然再会したフリードヘルムの助けを得て成功し、伯爵家からの援助と装って公爵家に金を渡す。
結婚5周年直前、ライナーの元婚約者が妊娠する。当然、別邸に出入りしていたライナーの子だろうとアレクサンドラは絶望する。だがライナーは結婚5年後の白い結婚の違約金を避けるために彼女を無理矢理抱き、限界が来た彼女はその直後に姿を消す。
アレクサンドラは逃避行の途中、ヒームと似た湖畔の街で途中下車し、画廊を見つける。その店はフレデリックの店の支店で彼の母親が任されていた。紆余曲折を経てアレクサンドラはそこで働くことになり、フレデリックと彼の母親とも打ち解けるが、間もなく身体に異変を覚える。そんな彼女をフレデリックは支えたいと思うが、母親には反対される。その頃、後悔に苛まれてアレクサンドラを探し求めていたライナーがようやく彼女を見つける。かつてあれほど愛したライナーに再会したアレクサンドラの選択は果たして……
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