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妖精は、人に飼われる存在だ。 値をつけられ、飾られ、 夜は抱かれる。 欲望のまま触れる手もある。 優しさのふりをする声もある。 そして、ときどき――本当に優しい人間もいる。 それが一番、苦しい。 森で旅人を助けた妖精。 没落した元飼い主を忘れられない妖精。 恋愛対象になれないと分かっていながら、主人を想う妖精。 消費されることには慣れている。 傷つくことにも。 それでも恋をしてしまう。 抱かれなくてもいい。 選ばれなくてもいい。 ただ一度だけ、 「お前がいい」と言われたかった。 優しさが刃になる世界で揺れる、 檻の中の妖精たちの切ない連作BLファンタジー。
ライバル会社の社長・吉原真誠との結婚が決まり、玉の輿に乗ったはずの藤川小夜。しかし、華やかな生活の裏で感じるのは、冷たい管理と張りつめた孤独だった。 そんな中、同じ職場で元恋人の市野文哉と再会する。かつての優しさとぬくもりに触れ、小夜の心は揺れる。文哉に「結婚していてもいい。やり直そう」と囁かれ、小夜は抗えず、禁断の関係へと堕ちていく。 夫には見せない笑顔。昼は社長夫人、夜は密会の女。だが、真誠の冷静な視線は、すでにその裏切りに気づいていた——。 選ぶのは、愛か、安定か、それとも破滅か。