あらすじ
このエッセイの題名は「裸の王様」である。
言うまでもなく、アンデルセン童話に登場する、あの王様のことだ。
立派な服を着ていると信じ込み、周囲もそれに同調し、誰一人として「裸だ」と言えなかった王様。
真実を口にしたのは、何の立場も持たない一人の無垢な少年だった。
さて。
これは昔話だろうか?
小生には、とてもそうは思えない。
これは、優しさの話ではない。
安全な交流の話でもない。
覚悟の話だ。
誰が王様なのか。
誰が家臣なのか。
そして――
誰が、子供なのか。
その問いから、このエッセイは始まる。