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ある委員会で、憲法第97条「基本的人権は侵すことのできない永久の権利」が、たった一言「重複してる」で削除された。 条文は第11条にまとめられ、紙とインクが節約され、誰も疑問を持たなかった。 それから数年後。 未曾有の洪水が首都を襲い、政府は新設された緊急事態条項を発動する。 「公の秩序のため」という言葉のもと、言論・移動・あらゆる権利が一時停止に。 避難所で途方に暮れる人々は、ふと気づく。 「永久の権利」は、もうどこにも存在しないことを。 乾いたユーモアと冷たい現実が交錯する一編。 言葉一つで「永久」が過去形になる、現代への警鐘。