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これは正義の物語ではない。これは、“視野を広げる”ための物語だ。」 人に視えない”怪異”を祓う者──霊媒師。 政府により選ばれ、命を削りながら人と社会を守る彼らは、いつしか歪んだ正義の象徴となっていた。 新米霊媒師・**百鬼 春(なぎり はる)**は、「役立たずは生きている意味がない」という価値観のまま、その世界に足を踏み入れる。 彼を迎えたのは、どこか壊れたエリート霊媒師・**九十九 紫季(つくも しき)**率いる問題児だらけの班だった。 しかし彼らの前に現れる”怪異”は、人の心の闇──いじめ、同調圧力、容姿差別、承認欲求、家庭の崩壊、情報社会の暴力…… 現代社会が抱える矛盾や歪みを、“祓う”だけでは終わらせられない。 これは、「怪異」よりも恐ろしい“人間”の物語。 それでも春は、問い続ける。 「正義って、なんですか?」
倫理審査の壁をくぐり抜けて進められた国家転生実験。唯一の成功例とされる「被験者No.7」は、記録だけを残して行方を絶った。番組取材班は、地下保管庫で発見された断片的な映像・音声・メールをもとに、No.7の足跡を辿る。だが、映像のフレームの端には、ときどき「こちら側のカメラ」が映り込む。撮る者と撮られる者、送った者と送られた者。捜索の果てに残るのは、事実か、編集か、それとも観測者の願望か。転生×記録の臨界点に、レンズが触れる。