あらすじ
大聖女イレーネは、祈りと奉仕の日々を送っていた。
人々に慕われながらも、皇王の理不尽な命令と暴力に晒され、彼女の尊厳は踏みにじられていく。
「大聖女としての務め」と「ひとりの女性としての願い」――その狭間で、心は揺れ続けていた。
そんな彼女の前に現れたのは、異国からの青年・ユリウス。
彼のまっすぐな瞳に触れるたび、イレーネの胸は熱く痛む。
だが大聖女に恋など許されない。
――それでも彼は、「貴女を守る」と誓った。
一方その裏で、皇国と教会、隣国セレスタ王国の思惑が絡み合い、
誰も知らぬところで「大聖女の運命」を揺るがす策謀が動き始めていた。
祈りと戒律に縛られた少女が、愛と陰謀の狭間で掴み取る答えとは――。