あらすじ
蒸気と歯車が織りなすスチームパンクの超大国・エデルシュタイン帝国。
その繁栄の裏側には、古代宝石文明の神秘が今も息づいています。
失われた七つの宝石——それらは帝国の技術を支え、王統の特殊能力「宝石の刻印」の起源とされる、伝説の遺産でした。
古書堂『墨香閣』三代目店主代理の墨染栞は、静かな日常の中で古書の頁をめくり続けていました。
そんな彼女の前に現れたのは、王統の血を引く若き教授、エーデル・ルートヴィヒ・エーデルシュタイン。
教授は「失われた七つの宝石」の謎を解くため、栞の膨大な蔵書知識を必要としていました。
有力者たちの脅威から墨香閣を守る代わりに、彼は栞にこう告げます。
「君の知性は、私の能力の鍵だ。一緒に、この帝国の隠された頁を開こう」
こうして、栞は教授の助手として、空を飛ぶ古書のような飛行船『ページターン号』に乗り込みます。
知性と知性が交錯する知的冒険。
古書の香りと蒸気の匂いが混じり合う中で、静かに芽生える信頼と、淡いロマンス。
白紙の頁のような栞の人生は、教授と共に、どのような物語を紡いでいくのか——。
帝国の歴史に隠された真実と、二人の心の頁が、ゆっくりと開かれていきます。
どうぞ、静かな灯りの下で頁をめくっていただければ幸いです。