あらすじ
十五歳の春、美香は父に突き落とされ、命を落とした――はずだったのに、
だが目を覚ますと、そこは明末の中国だった。沈家の三女・沈嘉樹として生きることになる。
正妻の子ではない、誰にも期待されない存在。
愛情も関心も向けられない、屋敷の“影”。
前世も愛されなっかた。
でも嘉樹は思った。
「――私のために、生きてもいいか」
静かな日々の中で知識を集め、やり直しの人生を歩み始める。
だがある日、彼女の部屋から“血に染まった漢服と小刀”が見つかる。
それは誰のものか。なぜそこにあったのか。
崩れゆく王朝の中で、
最後まで、愛されなかった少女の静かな生存と謎が、いま動き出す。