あらすじ
真鍋理歩は大手映画制作・配給会社「西宝」で働く二三歳。雑用ばかりの仕事にやりがいを感じられない中、職場の上司である出水初子に声をかけられる。出水はスタートアップとして新しい映画配給会社を立ち上げるのだという。目指すは配給した映画が週末の興収ランキング一位を獲得すること。ゆくゆくは日本一の映画配給会社になることだと。
出水が設立した映画配給会社「epoch making」に四谷圭二、立石結、木蓮翔哉といった社員と共に入社する真鍋。さっそく最初の仕事として、買い付けを提案する作品を探し出す。
そんな中で、真鍋は出水とともに訪れた長野県上田市のインディーズ映画祭で『いつの日か青かったねと思い出す』という映画に出会う。一目見ただけでその映画を気に入った真鍋は、社内での買い付け作品選定会議も通過し、映画の買い付けに向かう。
他の配給会社も買い付けに向けて動いていたなか、どうにか真鍋たちは『いつの日か青かったねと思い出す』の買い付けに成功し、一一月の本公開を目指す。しかし、真鍋たちが決めた公開日である一一月一四日には、西宝配給の『世界が変わる朝に』も公開されることに。
業界最大手の西宝が配給する『世界が変わる朝に』に負けじと、配給・宣伝の仕事に取り組む真鍋たち。真鍋もSNSの運用等を担当し、『いつの日か青かったねと思い出す』の周知に努める。
三度にわたる試写会、Youtubeへの動画の投稿、果ては軽い炎上騒ぎなど様々な経験をしながら、真鍋たちは『いつの日か青かったねと思い出す』の公開日を迎える。しかし、公開初週の週末の興行成績は全国一一館という小規模な公開ということもあり、全体でも二七位と奮わない。
しかし、『いつの日か青かったねと思い出す』は観た人からの評価は高く、上映館数も徐々に拡大していく。そしてついには西宝からも声をかけられ、真鍋たちは少し迷いながらも、西宝が運営するシネコン・SEIHOシネマズによる全国的な拡大公開を決める。
そして、拡大公開された初週。『いつの日か青かったねと思い出す』は週末の興収ランキングでは五位と、一位は獲得できなかったものの、六位につけた『世界が変わる朝に』を上回る興行成績を達成することができたのだった。