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受験勉強中、ドライアイに耐えかねてまばたきをした。 目を開けると、窓の外は朝だった。 寝落ちではない。握ったペンの位置も、ノートの書きかけもそのままだ。 それから、俺はまばたきをするたびに、数時間、数日、数年と時間を跳躍するようになる。 俺の意識が飛んでいる間、体は「誰か」に乗っ取られ、勝手に人生を謳歌していた。 俺の意識があるのは、まばたきの瞬間の「闇」の中だけ。 これは、自分の人生を特等席で奪われ続ける男の、絶望の記録。